コックピットのドライバーを保護するための施策がまたひとつ登場するかもしれません。
ドライバーの前面にYの字型のフレームを装備し、クラッシュで飛散したパーツや転倒からドライバーを守ります。ですがここまでくるまでには「美しくない」「視界が狭くドライビングに影響する」など賛否両論を繰り返してきました。現場も空力やデザイン面での評判がイマイチというまま2018年を迎えます。
2018年 シーズンテスト走行の模様
すでにハロを搭載したマシンでテスト走行が行われております。慣れたら気にならないのかもしれませんが…まだ違和感がありますね。
ハロからの視界はこんな感じです!
視界を遮るギリギリ限界がこの形状なのでしょう。左右のミラー確認の邪魔にはなってなさそうですが、長時間のバトルに影響がないのか心配です。
衝撃テストを繰り返して辿り着いたのが保護バー
数種類のドライバー保護テストの実験を重ねておりドライバーの視界状況や整備メンテナンスの流れから現在のハロに落ち着いた感じです。個人的には戦闘機のような透明シールドが安全でかっこいいかなと思いますが、炎上などの緊急時に救出する手間があるため採用されませんでした。
ハロ衝撃テスト動画
マシン同士のクラッシュでひっくり返ったりパーツの破片から守る?
実際のレースでコースに落ちていた小さなナットが後続のドライバーのヘルメットを直撃して気絶。そのまま真っ直ぐタイヤバリヤーに直進してクラッシュした事故もありました。実際タイヤのような大きなものが飛んでくるよりも、むしろ細かいパーツが飛んでくる方が多くハロの効果は薄い感じがします。これならシールド型の方がより安全な気もしますね。
予想図が全部かっこいい
このままコックピット保護を続けていくと最終的には完全パッケージ型のF1マシンになってしまうのでは…。。。そんな予想図が割りとカッコイイという。このままこの流れで開発が進みそうです。むしろ、なぜ顔だけ出したままの危険な状態で激しいグランプリをしていたのかと…。いままでが正気の沙汰じゃなかったという感覚になるのかもしれませんね。
30年前のF1はこんなフォルムでした
80〜90年代はテレビ中継もあり大人気だった頃のF1マシンがこちらです。このむきだし感で330km/hを競っていたのですね。