最も歴史があるロードレース!
2017年7月1日(土)よりデュッセルドルフから開幕する第104回ツール・ド・フランス。
フランスの5つの山脈すべてがコースに盛り込まれたのは25年ぶりのようです。
1チーム9人構成で大会に望みます。総距離3500kmを約3週間かけて走りきります。
大会が始まったら毎日100km以上を走り、翌日もその次の日も走ります。今日は休みたいからは「なし」!途中リタイアは、そこで終わりという世界一過酷な自転車レースです。
最終的に走行時間が一番短い(結果速い)選手が総合優勝になります。
知ってるようで知らない「ジャージ色」の意味
どの選手もあこがれのジャージがあります。「黄色のジャージ」がそれです。
その時点で総合トップにいる選手が着ることを許されている名誉あるジャージです。集団でも一番目立つ色という理由と企画しているフランス新聞社の紙の色が黄色だからなんだとか…。
余談ですがイタリアにも同等の自転車レースがありますが、こちらは主催の新聞社がピンク色の紙色です。なのでトップの選手が着るジャージは「ピンク色」です。
・マイヨ・ジョーヌ(個人総合)黄色ジャージ
王者の証です。全てにおいて誰もかなわない速さと強さを持った選手に与えられます。
最終日ゴールのパリで着てるのが理想ですが、そこまでにトップの順位が入れ替われば選手が日替わりでこの黄色いジャージを着たりします。1日着ただけでも大変名誉なことらしいです。
・マイヨ・ヴェール(ポイント賞)緑色ジャージ
スプリント系に強い選手に与えられます。平地ステージを得意としています。ゴールまでこの選手のためにチームは列を作って風から守ります。ゴール付近では70km/hが出るというくらい速い人達です。
・マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ(山岳賞)水玉ジャージ
山岳系に強い選手に与えられます。登り坂や下り坂に強くピレネーの山道をガンガン登っていきます。この水玉ジャージは飴玉をイメージしているそうです。ちなみ箱根の山はフランスの山岳コースにも負けないくらい世界的に見ても過酷だそうです。
・マイヨ・ブラン(新人賞)白色ジャージ
25歳以下で一番速い選手に与えられます。将来、黄色いジャージに一番近い選手として注目されます。
じつは1回も1位でゴールをしてなくても総合優勝するんです。
総合優勝する選手が最期まで1位でゴールをしない不思議な現象があります。参加選手は100人以上!ゴール付近の混乱と危険回避のため集団でゴールすれば全員「同じタイム」扱いになります。うしろのほうでのんびりゴールしててもその集団にいれば「同じタイム」なんです。これを21ステージ中で繰り返して個人タイムトライアルでライバルに一気に差を付けるのが総合優勝への近道です。王者になるには山岳ステージがキーポイントです。エースはバラバラにならないよう仲間に囲まれてペースを守られながらサポートされてゴールを目指します。山岳ステージは各チームの思惑が見られて必見です!
最近は漫画とアニメでもロードレース人気が出てきてますね。こういうシーンが取り上げられれば面白いストーリー展開になりそうですね。
出典:J SPORTS
PHOTO:Yuzuru SUNADA